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IMI GALIL ARM(ICS-91 ICAR ARM)
種類 :アサルトライフル 駆動方式 :電動 メーカー :ICS 装弾数 :6mmBB弾・400発 全長 :約980mm/740mm(折りたたみ時) 重量 :約3500g 価格 :¥96,000(税込) HOP UP :可変式
台湾のトイガンメーカー、ICS(I CHIN SHIVAN ENTERPRISE)製のICA R ARMです。実銃としてはガリル ARMとなり、イスラエルのIMI社 がAK47を改造して5.56mm仕様にした突撃銃であるガリルARの分隊 支援型になります。現在IMIはIWIに社名が変わっています。 このトイガンは後輩提供です。初メーカー・初ガリルありがとう! 各部の部品にはAKの面影が残っていますが、全体像はガリル独自のスリム な印象を見る者に与えます。それでは各部外観から見ていきましょう。 まずは長いアウターバレルの先に付いたハイダー。M16系統に似たバード ケージタイプになっています。14mm逆ネジで装着されているのですが(I CS製の別ハイダーで確認)、固く締めこまれていて本体から取外せません。 フロントサイトポストの下に細長いバイポッドが装着されています。引出し、 展開はミニミのように両脚を寄せて行います。下方へ展開すると、バネで自動 的に脚が開きます。 写真左:バードケージとは言っても、M16系マルコピーでもない形状です。 写真右:バイポッド基部のアップ。ピン1本で取付けてあります。
フロントサイトは上下左右調整することが可能です。上下は付属冶具を、左 右はドライバーを使用します。手前側に夜間照準器があり、手動で起こして使 用します。ただの大きい白点が現れるだけで、蓄光サイトではないです。 リアサイトは距離調整のみが可能です。近距離用と遠距離用の切替式です。 ここもサイトを固定していたネジがかなり締められており、最初は切替えがで きませんでした。こちらにも夜間照準器が用意されています。同じ白点ダット が入った物です。 夜間照準器を立てた状態でも、通常リアサイトを使うことは可能です。 写真左上:フロントサイトのアップ、夜間サイト起立位置。 写真右上:リアサイトのアップ、夜間サイト起立位置。 写真左下:通常照準での狙った様子。 写真右下:夜間サイトのみでの様子。リアサイトを立てきっても覗けます。
畳んだバイポッドをしまえる構造にもなっているハンドガードは木製です。 木製部分とハンドガード後部の金属部品でバイポッドをくわえますが、バリッ と裂けることはなさそうです。構造上少し幅広になっています。 ガスパイプは2種類用意されています。ガリルはバッテリースペースが狭い ため、ガスパイプ部分にスティクタイプバッテリーを押し込めるように、やや 大径のガスパイプが用意されています。 それでは交換の仕方を。まずはトップカバーを外し、HOP調整レバーをス トック側へスライドさせておきます。それからガスパイプ部分を掴んでストッ ク側へスライドさせると外れます。ガスパイプ基部から元々付いているパイプ を外します。樹脂製ガイドも忘れずに外してください。 大径パイプを基部に押し込みます。若干たわませ気味になります。スティッ クバッテリーの配線をクリアするために、少し傾けて取り付けるのがコツです。 後はフレームの溝に合わせて基部をはめ、フロントサイトポストにパイプをは めれば完了になります。 写真左:バイポッドを展開したガリルARM。 写真右:基部に大径パイプを取り付けて、後ろから見た様子。 基部の配線避けのスペースに合わせて、パイプも傾けてあります。 ただし、ガスポートの穴位置も一緒に傾いてしまいます。
キャリングハンドルは特に固定位置はありません。キングアームズのFAL ほどぷらんぷらんでもないです。キャリングハンドルが繋がっているハンドガ ードを挟んでいるパーツは金属製なので、耐久性も心配なさそうです。 AKの面影残るエジェクションカバー。独自となるボルトハンドルの形は左 手でも操作しやすい形状になっています。ボルトハンドルを引くと、AK系電 動ガンお約束のレバー式HOP調整装置が出てきます。 蛇足ですが、カバーはけっこう開きます。 写真左:エジェクションポートを開いて見える、ホップレバー。 写真右:ボルトハンドルやキャリングハンドルのアップ。
セレクターはそのままAKですね。ただし右側は。ガリルは左側にもセレク ターがあります。左側は横方向にスライドさせるタイプになっています。左か ら、安全・連射・単射になります。 右側セレクターは上からもちろん、安全・連射・単射になります。左右のセ レクターは連動します。単射位置が少し微妙ですが、実用上は何の問題もない です。しかしヘブライ文字が何を示しているか全くわからないw この連動ギミックが再現されているのは、ICS製ガリルシリーズのみです。 マガジンキャッチもAKに似ていますが、ここもガリル独自の改良を施され ています。右側に板が少し延長されていて、右手でグリップを握ったまま人差 し指でマガジンキャッチにアクセスできるようになっています。 小さな手の管理猫の指でぎりぎり届く距離なので、大抵の方は難なく操作で きるのではないでしょうか。 写真左:銃本体左の追加セレクター。安全位置です。 写真右:右側へ延長されたマグキャッチ(中央付近)。
グリップはAMD−65を髣髴とさせる形状です。何も飾り気の無い絞り込 まれた形はどんな方でも楽にグリップできるのではないでしょうか。 マガジンはM16系を長く伸ばしたような形状をしています。けれど装着の やり方はAK系のままで前部のつめを引っ掛けて取り付けます。マガジンは銃 本体にしっかり装着しても、左右にかなりのガタがあります。給弾は特に問題 ありませんでした。 なお、東京マルイ製AK47用マガジンと互換性があります。AK47用だ とガタが多少少ないです。東京マルイAK47系電動ガンにガリルのマガジン を使うことも可能です。 ゼンマイ式の多弾装マガジンになっており、装弾数は約400発です。 写真左:ガリルARMにAK47用600連マガジンをつけた様子。 写真右:東京マルイ製ベータスペツナズのカスタムに、 ガリル用400連マガジンをつけてみた様子。
ストックは右へスイングする折畳みバージョンです。FN FALの空挺部 隊用ストックと同一になります。畳む時も展開する時も基部を押し下げて行い ます。 バットプレートはラバー製ではないですが、構えるときにどこかが体に干渉 して痛いということはありません。驚くほどガタは皆無です。 写真左:ストック基部を左から。押し下げればロックが解除する構造がわかります。 写真右:AK系の右側セレクター。この辺りの見た目はAKですね。
それでは使い勝手に参りましょう。 まずは持った感触。かなり軽く感じます。バイポッドがついて3.5kgの 重さですが、数値ほどは感じません。バイポッドを外せば更に軽く感じます。 実銃が狙ったのかはわかりませんが、あまり利き手を選ばないデザインになっ ています。セレクターやマガジンキャッチは右利き優先のデザインではありま すが、AK系に慣れ親しんでいる方には特別不便は感じないでしょう。 バイポッドはハンドガードから外せば自動的に展開されますが、脚を開くバ ネがたまに外れて飛んでいってしまいます。管理猫が部屋の中で扱っている時 も2度ほど外れてしまいました。 ポロッと外れるわりには元に戻すのに苦労します。屋外にしても屋内にして もゲーム等でバイポッドをしばしば展開収納しようとしている人は注意しまし ょう。 HOP調整装置は東京マルイ製電動ガンのAK47と同じ方式ですが、アウ ターバレル固定に関わっているハンドガード周りを分解すると、HOPの効き 具合が変わってしまいます。 とは言ってもカスタムするために分解する方や、ICS製ガリルARの部品 等を組み込むつもりの方以外はあまり気にすることでもありません。 ストックを畳んだ場合、右側のセレクターにはアクセスできなくなりますが、 左側のセレクターは操作できるので、ゲーム中に長さを持て余した場合も便利 です。 買った後輩に指摘されて気がついたのですが、ストックの畳まれ方がおかし いです。ストックを折りたたんだ写真を見ると、ボルトハンドルのすぐ後ろに ストックのバットプレートがきています。もし実銃がこうだったら、発砲した らボルトハンドルとバットプレートがぶつかって破損してしまうことでしょう。 当然実銃は干渉しないように、ストック基部の折りたたみ部分により角度が ついており、ボルトハンドルとバットプレートの高さがずらされています。キ ングアームズ製の電動ブローバックガリルではこれが再現されています。 写真左:ストックを畳んだガリルARM。バットプレート(ストック最後端) の位置に注目。 写真右:アッパーカバーと大径ガスパイプを外したガリル。
バッテリーは付属の大径ガスパイプを使用することで、スティックタイプの ニッカドやニッスイバッテリーを楽に使用できます。ただどうしても純正サイ ズのガスパイプにこだわる場合は、小型のリポバッテリーしか内蔵できません。 後輩は通販にて調整済み個体を購入したので、ICS社としての電動ガンの 性能はわかりません。きちんとしたシリンダー容量があるなら、バレル長51 5mmもあるので安定した弾道が得られるでしょう。 管理猫がとある時に見たブログでは、ICS製MP5の電動ガンがレビュー されていましたが、性能はマルイ並みと明記されていました。 色々な銃の面影がありつつも、その姿は独特なガリル。周りとは一味も二味 も違った物を求める方、ストック位置は許せてもセレクターの連動は絶対に必 要な方、全長の割りに軽い銃を求める方へ。このICS製ガリルARMはいか がでしょうか。
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