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AK105(CM.040D)
種類 :アサルトカービン 駆動方式 :電動 スティックバッテリーを使用 メーカー :CYMA 装弾数 :6mmBB弾・約500発 マルイ製AK47用マガジンと互換性あり 全長 :595mm/834mm(ストック展開) 重量 :3270g(バッテリー含む) 価格 :¥22,000前後 HOP UP :可変式
CYMAのCM.040DはAK105を模したであろう電動ガンです。実 銃のAK105は輸出も視野に入れたAK100シリーズのひとつで、5.4 5mm弾を使用するカービンサイズの樹脂多用型AKになります。 LCTやRS(リアルソード)から出ているAKシリーズが至高の一品とす ると、CYMAはD−BOYSあたりと肩を並べる廉価電動ガンのメーカーの お手軽AKというところでしょうか。 見たり使ったりすると確かにいま一歩な点は散見されますが、これがなかな か悪くない1挺であったりします。 それでは先端から外観を見ていきましょう。ハイダーはクリンコフと違って、 きちんとAK105系の少し短い物が付いています。エッジ部は角が立ってお り、触ると少し痛いくらいです。 位置決めピンを引っ込めて反時計回りに回すとハイダーが外れて、24mm 正ネジが現れます。小さなイモネジを外して時計回りに回すと変換アダプター が外れて14mm逆ネジが現れます。この辺の作りはLCTよりいいですね。 VFCのパクりともとれますが(苦笑)。 カービンサイズAKの特徴であるフロントサイトポストの下にはダミークリ ーニングロッドがささっています。簡単に抜けるので、屋外等でなくしたくな い人は最初から外しておいた方が良いでしょう。本体側の先端部にはなぜかね じ切りが施されています。 写真左:ハイダー部分解、アダプターに固定用の六角ネジも見えます。 写真右:先端部のアップ。クリーニングロッドはスチール製のようで、 意外と重量があります。
フロントサイトは付属の冶具で上下調整が可能です。フロントサイトポスト の構造を見ていると、実物・レプリカのフロントサイトアジャストツールがあ れば左右の調整もできそうです。 リアサイトは5までしか刻印のないタイプ。マルイのAK74MNでは10 までありました。こちらはいつものタンジェントサイトで、白線の箇所数分ア ジャストできます。 写真左:リアサイトのアップ。いわゆるいつものAKサイト。 写真右:タンジェントサイトをやや上から。
ハンドガード部は実銃と同様に各所のレバーを跳ね上げることにより分解が 可能です。VFC向け等の実銃寸法準拠のハンドガードカスタムパーツが大体 取り付け可能です。 管理猫はNB(ノーブランド)のシュアファイアM83タイプレイルハンド ガードを搭載しようとしましたが、左側面にあるスリングスイベルが干渉して 傾いて取り付いてしまうため、ベルトサンダーを使える友人に削り落としても らいました。 スイベル部はアルミなので加工作業はわりと容易にできます。レシーバー・ トップカバー・セレクター等はスチールのため削ったり曲げたりするのは困難 でしょう。 写真左:リアサイトベースとロアハンドガード前部のレバーを跳ね上げて、 ロックを解除したらすぐにバラバラにできます。 写真右:モダンなAKの2ショット。上がM83レイルシステムを装着した CM.040Dです。いかつくなりますね。
レシーバー左側面前方に、ストックを折り畳んだ状態で固定しておくための ツメがあります。ツメはアルミ製みたいで、塗装や引っかき傷がすぐにつきま す。 また、ツメ位置が前方過ぎるようでストックを折り畳んだ勢いではロックで きませんでした。管理猫はツメ位置を少し後方にするため、厚みが1mmくら いあるゴム板を挟んでいます。 レシーバー左側面後方のボタンを押してストックを折り畳み、折り畳んだ状 態でストック後端のボタンを押して展開ができます。折り畳む用のボタンが少 ししぶいです。この個体だけなのか気になるところ。 写真左:ストックをロックするツメのアップ。ゴム板が見えるでしょうか。 写真右:ストックを畳んだCM.040D左側面全景。
エジェクションポートを開くと、ホップアップ調整装置があるのは東京マル イスタンダード電動ガンのAKシリーズと一緒です。レバー式である点も変わ りません。一応目盛りが追加されています。 トップカバーを開けると、バッテリースペースがあります。東京マルイのA K47Sとは反対の位置にコネクタがありますね。リアサイトベース内がステ ィックバッテリーの形状に合わせて空洞が作られているので、かなり長いバッ テリーも収容可能です。 断面形状が長方形であるスティック型のリポバッテリーでは、リアサイトベ ース内の空洞に通すことができません。よってトップカバーより短い長さの製 品を選ばないと入らないでしょう。 写真左:ホップアップ調整装置のアップ。 目盛りの基準はチャンバー側にある切り欠きのようです。 写真右:トップカバー内のバッテリースペース。 大きなヒューズボックスをチャンバーの隣にはめ込んでおくことが コツです。
マガジンは500発程度入る、プラ製の多弾数マガジンです。半ツヤと言っ た風合いでしょうか。弾上がりについては特に問題ありませんでした。 東京マルイ、G&P、ベータプロジェクトのAKマガジンを試してみました が、いずれも給弾不良に陥ることなく快適に使うことができました。 マガジンキャッチは細めですが、バネは強すぎず弱すぎずで使いやすいです。 マガジン挿入部を覗いてみると、メタルチャンバーやインナーバレルが見えま す。マガジンを装填する際に、AKはマガジン前部のツメを引っ掛けて回すよ うに付けるわけですが、マガジンが東京マルイ製のAKと違って適正な場所に ツメが引っ掛けられないことがあります。 東京マルイはマガジンを装填しやすいような構造となっているのですが、海 外製AKではリアルさのためか別構造になっていることが多いです。個人的に マガジンの付けにくさが、海外製AKの一番の弱点じゃないかなと思っていま す。まあ使い慣れれば問題のないレベルではあります。 レシーバー左側面にはサイドマウントがリベット止めされています。AK独 自のマウントパーツを持っていないので、ここの詳しいレビューは残念ながら できません。 写真左:マガジン挿入部。マガジンがうまく入らない原因はツメがかかる部 分と給弾口の間にある空洞です。 写真右:マウント部のアップ。AK専用のレールオプションも何か買おうかしら。
セレクターは回転軸のフタ部分がそのまま取り付けネジになっています。東 京マルイ製と違って、フタを落としてなくすことはないでしょう。数回動かす 程度でレシーバーの塗装を削って、銀色の地金が出てきます。本物はどうか知 りませんが、使い込んだように見えて悪くないです。 グリップはチェッカリングが施された通常の74タイプです。LCT製グリ ップとは互換性があるようですが、東京マルイ製互換のパーツは付かないよう です。 ストックは樹脂製の軽量な物です。右側付け根にスリングスイベルが設けら れています。部品の切取り跡がありますが、そこはご愛嬌。多少のガタつきは あるものの、破損等を感じさせるようなほどではないです。きちんとトラップ ドアは再現されています。 写真左:セレクター部のアップ。動かした跡が見えますね。 なお、トリガーガードはリベット止めされています。 写真右:ストック右側面。全体に梨地加工が施されています。
それでは使い勝手に参りましょう。 やはり東京マルイのスタンダードAKシリーズと違って、スチールやアルミ といった材料が多用されているので、手に取るとずっしり感を感じます。軽す ぎるのもいやだ、という人には良い具合の重さでしょうか。 フルサイズの74系と比べると10cmほど短いので、取り回しも良いです。 更にストックを折り畳んで短縮化することもできます。相変わらず下に長いマ ガジンで、伏せ撃ちする時に配慮はいりますが、ここはAK使いとして慣れる しかないですね。 全体的にサンドブラストでもかけてあるのか、ザラザラとした感触です。反 射する光が抑えられ、手が滑ることも少なくなります。 メタルパーツ多用で、ギシギシ音がないため頑丈な印象があります。唯一、 グリップ部が左右に動きグニグニ鳴るくらいでしょうか。 セレクターが重いと感じたときは、ネジを少し緩めてあげると良いでしょう。 ただし、最初はペンチ等の工具がないと難しいと思います。また、緩めすぎる とセレクターを動かしているだけでネジが外れてきてしまいます。 さてこのCM.040Dはヌーブアームズさんで調整してもらった物を購入 しました。初速指定することが可能で、管理猫は最大初速88m/sくらいで お願いしました。 調整されたメカボックスはプチ流速カスタムになっており、ノンホップだと 写真の通り81m/s程度ですが、ベストホップ時で87m/sになります。 1〜2m/sの誤差を考えるとほとんど指定ジャストです。 もちろん初速はそこまでしか上がらず、初速規制内に収まっている製品です。 素晴らしいですね。ヌーブアームズさんではあらかじめ調整料金も入った金額 が表示されていますので、自分で調整する場合は値引きとなります。 写真左:管理猫所有の74系3姉妹。上からマルイのAK74MN、 CM.040D、LCTのAKS74UNとなります。 写真右:付属バッテリー(後述)でのノンホップ弾速。 ややサイクルが低い以外は使いやすいと思います。
CM.040Dにはバッテリーと充電器も付属しています。充電器は日本の コンセントとは形が違う物なので、何らかのアダプターでもないと使用できま せん。 バッテリーはニッケル水素の8.4V・1200mAhです(絶縁ビニール に表示があります)。使えないかなと思いましたが、取り寄せてもらったせい か銃もバッテリーも生産直後だったらしく、元気に電動ガンを動かしてくれま す。 バッテリーも安くて2〜3000円はしますから、本体を2万円切って購入 できたと考えることもできます。う〜ん、お得! 射撃に関しては、金属が多くラッパハイダーなせいか発射音はけたたましく 感じます。発射サイクルが少し遅いので、ちょっと実銃気分です。弾の飛びや 精度は丁度良いくらいでしょうか。 変なフライヤーもなく、HOPをかけただけBB弾も水平弾道となっていき ます。これといったクセがないので射撃しやすい電動ガンじゃないかな、と思 いました。 お手軽価格でフルメタルAKが欲しい、カービンサイズのAKが欲しい、マ ルイよりは重くてLCTよりは軽いやつが良い、という方へ。CYMAのCM. 040Dはいかがでしょうか。カスタムパーツも結構色々使える物が多いです よ。 なお、同じような形をしたCYMAの電動ガンでも構造等が違うモデルがあ ります。購入する際はCM.040Dというモデル名もしっかり確認しましょ う。
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