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AKS74MN TDI? (ASK204P)


 種類   :アサルトライフル
 駆動方式 :電動 スティックバッテリーを使用
 メーカー :APS
 装弾数  :6mmBB弾・500発
       マルイ製マガジンと互換性あり。
 全長   :約715mm/約943mm(ストック展開)
 重量   :約3100g
 価格   :¥37,380(税込)
 HOP UP  :可変式


  香港のトイガンメーカーAPS(Accuracy Pneumatics Shooting)製の電動ブ
 ローバックガン、ASK204Pです。実銃としては折畳みスケルトンストッ
 クと光学機器用マウントを装備したAK74にTDI社のレールハンドガード
 を搭載した、PMC風カスタムになるでしょうか。
  このトイガンは職場の先輩提供です。私たちが手を出していない未知のメー
 カー品をありがとうございます!

  さてこのトイガン。とりあえず紹介ページではメーカーの形式名称に従って、
 204Pと呼ぶことにします。204Pは言うなれば、マルイ次世代のAK7
 4MN本体とAK102のレールハンドガード及びストックをひとつにまとめ
 た形状をしています。痒いところに手が届くバリエーションですね。

  写真左:マルイAK74MNとの2ショット。わずかに204Pが長く見えます。
  写真右:204Pのストックを折り畳んだ様子。

  それでは前部から外観を見ていきましょう。まずはハイダー。当然ですが、
 AK74タイプ。ピンを引っ込めて回したら外れる点はマルイ次世代と変わり
 ません。
  ただ、ハイダーを取ってもAK74独自径のネジしかありません。六角ネジ
 で止まっているハイダー基部?が14mm逆ネジで取り付けられているので、サイ
 レンサー等を取り付けるなら基部も外しましょう。
  マルイAK74のハイダーも取り付けられたので、手間はありますがAK7
 4独自径も14mm逆ネジ系も装着できます。
  マルイハイダーはなぜか途中までしか回りませんでした。インナーバレルか
 何かに干渉したのでしょうか。ちなみに204Pハイダーの方が軽かったです。

  写真左:204P左側面全体。マルイもそのうち出しそうな構成ですね。
  写真右:ハイダーを取り外したところ。インナーバレルがけっこう飛び出てます。

  フロントサイトポストから伸びるインナーバレルは全くガタツキがありませ
 ん。センターがピタッと決まっているかは判りませんが、剛性はバッチリです
 ね。

  照準系統はAK的スタンダードなオープンサイト。前後とも上下調整が可能
 です。ところがフロントサイト調整冶具が付属しておらず、マルイ用冶具では
 大きさが合わないので、ラジオペンチ等で回すしかないです。
  また、レールハンドガードの影響で、リアサイトは高さを3の位置にしない
 とサイトがレールの下に沈みこんでしまい照準ができなくなります。この辺マ
 ルイのAK102はどうなんでしょうね。

  レールハンドガードは先述の通りTDIタイプです。マルイ74との互換性
 はなさそうです。少なくともアッパーハンドガードはスティックバッテリーを
 収めるための形状をしているので無理です。

  写真左:上寄りですが照準した様子。この時のリアサイトの高さは0です。
      フロントサイトがやたら高いことに気が付いたでしょうか。
      これを下げようとして冶具を探し始めてわかったことが
      上記のレビューになるわけです。
  写真右:ハンドガードのアップ。樹脂製で軽量ですが、ガタツキは皆無です。

  トップカバーはリブ付きの物でマルイ74と似ていますが、204Pの物は
 ザラザラしています。レシーバーも同じくザラザラです。滑り止めの効果があ
 りそうですね。

  セレクターはAK系列のスタンダード。マルイのようにカチカチと切れのい
 い音はしませんが、安全・フル・セミの切り換えは問題ありません。

  マガジンはもちろん74スタイル。マルイと同じで大部分は樹脂製で軽量で
 す。マルイ互換ですが、取り付け時がやや渋いです。給弾は問題ありませんで
 した。

  写真左:セレクター周り。トリガーガードの部品が邪魔して、セミ位置への
      納まりが悪いです。
  写真右:特に何の変哲もないマガジン。弾上がりは良好でした。

  ストックは本体後部左側のボタンで畳み、展開時はストックを掴んでいる爪
 を開放して行います。マルイ製と違ってこちらのボタンは動きが渋いです。使
 っているうちにスムーズになるでしょう。

  次は使い勝手に行きます。

  まずはバッテリースペース。マルイスタンダード電動ガンのAK47Sのよ
 うにトップカバーの中に収まります。が、ブローバックメカの関係上、バッテ
 リーはアッパーハンドガードに向かって挿し入れなければなりません。
  この空間がなかなかタイトにできており、先輩はバッテリーの皮膜を一部破
 いてしまったと仰ってました。入れづらい時には、レールハンドガード上部後
 ろ側の押さえのパーツを下に向かって押してみましょう。少し押さえが動いた
 ら、大分入れやすくなります。
  さらにコッキングレバーを引きながらだと、バッテリーを入れる時には邪魔
 な金属バーが後ろへスライドするので、より入れやすくなります。

  写真左:バッテリーを入れ始めた様子。
      ほぼハンドガードとリアサイト下に収まります。
  写真右:204Pはサイドマウントも備えます。
      マルイAK74MNとは少し形が違います。

  HOP UP調整装置はもちろんエジェクションポートを開いた所にあります。マ
 ルイ47と似たスライドタイプです。どのくらいホップをかけたか一目で判る、
 管理猫が一番好きなタイプです。
  ただ、ホップレバーすぐ手前にある棒がブローバックに関係する部品なため、
 グリスが付着しています。調整するときに指が汚れる事に我慢ならない人は精
 密ドライバーでも用意しておくといいでしょう。

  写真左:ホップ周り。ポートカバーはマルイAK74MNよりも動きが重いです。
      部品のすり合わせが悪いのではなく、
      ポートカバーを戻すスプリングが強いのです。
  写真右:204P全体を。74系はスラッとしていて格好良いです。

  構えた感じや重量バランスはマルイのAK74MNとほとんど変わりません。
 なぜか204Pはグリップが前後に長いので、そこの感触だけ違いますね。引
 き金に指が掛けにくい、ということはありません。

  いよいよ射撃です。引き金を引けば、元気よく発射とポートカバーの前後が
 連動します。中で重りが動いているわけではないので、残念ながら音と反動は
 マルイ次世代の方が遥かに迫力があります。カバーの開き具合はマルイと同じ
 く実銃の半分くらいでした。
  ポートカバーは、金属製のバーをピストンに引っ掛けて発射と連動させる構
 造ですので、コッキングレバーを押さえて発射したりしてはいけません。ブロ
 ーバック機構が壊れるか、指を怪我してしまいます。

  1発目を撃った瞬間、リアサイトがわずかに跳ね上がります。2発目以降は
 動かないのですが、リアサイトを指で押さえたりした後で再度射撃をすると、
 またわずかに跳ね上がります。トイガンなんでこれと言った影響はないですが、
 気になる人は気になるかも。

  ポートカバーが動くとやっぱり面白い!だけど、トップカバーを開けてメカ
 ボックスとポートカバーを繋ぐ細い金属製のバーと中継地点で部品同士を止め
 ている小さなネジ2本を見ていると不安になります。
  ある日突然バーが曲がったり、ネジがせん断して壊れてしまわなければいい
 のですが。まあマルイのAK74MNすら、この頃はセミオート時のポートカ
 バー連動が不発気味になってきているので、大なり小なり何か起こりそうです
 ね。
  バッテリーのすぐ隣でポートカバーが前後するので、バッテリー位置によっ
 てはブローバックによって被膜に傷が付きます。接触する場所にビニテを貼っ
 たり、ポートカバーの部品にR加工等を施さないと、破れてしまうでしょう。

  弾速は丁度いいくらいに出ていますが、ホップのかかりが甘いです。マック
 ス位置にしてようやく0.2g弾にホップがかかり始めたかな、というくらい。
 海外電動は大抵鬼ホップ気味なので、なんだか新鮮でした。鬼ホップに比べれ
 ば、ホップ内部のクッションラバーに何か詰め物をするくらいでいいので、楽
 チンです。

  写真左:204P発射データ。必要十分です。バッテリーはニッケル水素を使いました。
  写真右:とりあえず手軽にやれる外装カスタムをしてみました。
      ライラクスのスリムサプレッサーが意外と合いますね。

  チャンバー付近を分解してみたのですが、ホップ穴が小さめのようです。ホ
 ップがかかるように突出し量を多めにしても、後述のノズル位置も相まってか
 かりが不安定です。
  ちなみに説明書によるとインナーバレルは内径6.08mmの500mmで
 す。マルイAK系列より長いですね。

  弾をチャンバーまで押し出すノズルが少し短めなせいか、セミオートだと2
 発給弾してしまうことがあります。フルオートではなんら問題ありません。ノ
 ズルが短いということは、チャンバーに送られた弾の位置もまちまちになって
 しまうので、前述のホップ不安定に繋がっているものと思われます。

  ここで少し内部のお話を。チャンバーとノズルはAPS独自規格ですので、
 マルイバレルを用意したら弱HOPや給弾不良が解決、とはいきません。マル
 イAK47用のバレル・チャンバー・ノズルが必要になり、メカボ分解もしな
 ければなりません。けれど面倒な分、改善効果は高いですよ。
  ただ・・・メカボを開けた時に気が付いたのですが、ベベルギアのシム調整
 をどうがんばっても、モーターが多少斜めに入る状態になってしまいます。メ
 カボ単体で駆動するとけっこううるさいのですが、斜めに入らざるを得ないモ
 ーター位置が原因なのでしょう。
  とあるブログ様の改善を見たところ、メカボ本体を削る加工をしていらっし
 ゃいましたので、部品交換でどうこうなるレベルではありません。軸受けは7
 mmベアリングですので、破損時の補修はちょっと大変かも。

  フルオートで射撃すると、ときたまポートカバーが中途半端な所で止まりま
 す。手で戻すことはできません。セミオートで動かしてやると、きちんと閉じ
 た状態に戻るのでご心配なく。セミオートのキレもなかなか良いです。トリガ
 ーを引いてから発射までのタイムラグがほとんどないので、FETが入ってい
 るのかと思ったほどです。

  正に通常電動と次世代電動の狭間に位置する電動ガンですね。反動はそこま
 でありませんが、ほどよく音は鳴り響きます。管理猫にとっては少し大人しい
 AK74MNを使っている気分です。長くてフルメタルですが、そこまで重量
 がない所もいいです。

  実売2万円程度で買える事を考えると、マルイ次世代から反動をオミットし
 たような能力のAPS製ブローバック電動ガン。やはり海外電動ガンなので内
 部改善は必要ですが、実用を考えた選択肢としてもまあありだなと思いました。

  レールハンドガード初期装備のAK74が欲しい、マルイ次世代電動ガンに
 は手が出ないがブローバックを体感してみたい、能力・寸法の割りに軽い銃が
 欲しい、そんなあなたにこのAPS ASK204Pブローバック電動ガンは
 いかがでしょうか。



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